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定式幕

じょうしきまくthe three-colour kabuki curtain

INSTANT ANSWER一撃回答

黒・柿・萌葱の三色を縦に縫い合わせた歌舞伎の引き幕。開幕と閉幕を告げる、歌舞伎劇場を象徴する意匠である。

定式幕(じょうしきまく)は、黒・柿・萌葱の三色を縦に縫い合わせた歌舞伎の引き幕である。左右に引いて開閉し、開演と終演を告げる。江戸の官許劇場で用いられたことに由来するとされ、色の並び順は劇場によって異なる。

するすると幕が引かれていく時間そのものが、歌舞伎の演出の一部である。三色の縞は今日、歌舞伎そのものを象徴するデザインとして世界に親しまれている。

三色の並び順は、江戸の官許三座(中村座・市村座・森田座)それぞれで異なっていたとされる。中村座は萌葱の代わりに白を用いた黒・白・柿の配色だったと伝えられ、幕を見れば劇場が分かる、家紋のような役割も果たしていた。今日でも歌舞伎座(かぶきざ)と国立劇場(こくりつげきじょう)では色の並びが異なり、劇場ごとの伝統がその縞の中に受け継がれている。

定式幕は特定の家の芸ではなく、歌舞伎の劇場文化全体を象徴する言葉である。市川宗家(いちかわそうけ)が担ってきた江戸歌舞伎の歴史もまた、この三色の幕の開閉とともに重ねられてきた。

黒・柿・萌葱

中村座は白を用いたと伝わる

定式幕(じょうしきまく)——黒・柿・萌葱の三色を縦に縫い合わせた引幕。人の手で横に引いて開けます。幕は下手(客席から見て左)から上手(右)へ引かれ、舞台は下手側から現れます。三色の並び順は劇場によって異なり、幕を見れば劇場が分かる家紋のような役割も果たしてきたとされます。
SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む