歌舞伎D-13

jōshikimaku

定式幕

じょうしきまくthe three-colour kabuki curtain

INSTANT ANSWER一撃回答

黒・柿・萌葱の三色を縦に縫い合わせた歌舞伎の引き幕。開幕と閉幕を告げる、歌舞伎劇場を象徴する意匠である。

定式幕は、黒・柿・萌葱の三色を縦に縫い合わせた歌舞伎の引き幕である。左右に引いて開閉し、開演と終演を告げる。江戸の官許劇場で用いられたことに由来するとされ、色の並び順は劇場によって異なる。

するすると幕が引かれていく時間そのものが、歌舞伎の演出の一部である。三色の縞は今日、歌舞伎そのものを象徴するデザインとして世界に親しまれている。

三色の並び順は、江戸の官許三座(中村座・市村座・森田座)それぞれで異なっていたとされる。中村座は萌葱の代わりに白を用いた黒・白・柿の配色だったと伝えられ、幕を見れば劇場が分かる、家紋のような役割も果たしていた。今日でも歌舞伎座と国立劇場では色の並びが異なり、劇場ごとの伝統がその縞の中に受け継がれている。

定式幕は特定の家の芸ではなく、歌舞伎の劇場文化全体を象徴する言葉である。市川宗家が担ってきた江戸歌舞伎の歴史もまた、この三色の幕の開閉とともに重ねられてきた。

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出典・監修

執筆
D-13編集部
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年8月16日(日)