shuraba

修羅場

しゅらばthe ashura's battlefield—any scene of turmoil

INSTANT ANSWER一撃回答

激しい戦いが演じられる場面。阿修羅と帝釈天が闘う場を指す仏教語に由来し、浄瑠璃(じょうるり)や講談で戦いの場面を指す言葉となった。

修羅場(しゅらば)は、もともと阿修羅と帝釈天が争う場所を指す仏教由来の言葉で、「修羅」は「阿修羅」の略である。そこから、激しい戦いや流血の行われる場所を意味するようになった。芸能では、人形浄瑠璃や歌舞伎、講談などで激しい合戦が演じられ語られる場面を修羅場と呼び、講談では「ひらば」と読む習わしもあったとされる。

日常語では、激しい争いの場面や、目も当てられないほど混乱した状況を広く「修羅場」と呼ぶ。「修羅場をくぐる」と言えば、厳しい経験を重ねて鍛えられることを指す。芝居だけから出た言葉ではないが、語り物や舞台の合戦場面がこの言葉を人々の耳に馴染ませてきたことは確かである。

現代でのつかわれ方としては、「締め切り前夜の編集部は修羅場と化した」「幾多の修羅場をくぐり抜けてきたベテラン」のように使われる。近年では恋愛のもつれの場面を指す俗な用法も広く聞かれ、戦場の像から日常の混乱まで、この語の射程は今も広がり続けている。

修羅場は仏教語を土台に、浄瑠璃や講談など語り物の芸能を通じて広まった言葉であり、歌舞伎固有の用語ではない。歌舞伎もまた時代物(じだいもの)の合戦場面などでこの言葉の世界を共有しており、芸能全体が育てた言葉のひとつとして位置づけられる。

SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月16日(日)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む