歌舞伎D-13

Fuwa

不破

ふわ英語名: Fuwa — The Scabbard Clash

別表記: 不破 / Fuwa / 鞘当 / Sayaate

歌舞伎十八番
01SYNOPSIS

3行あらすじ

筋を知ってから観ても、歌舞伎は損をしません。まずは三行だけ。

  1. 01

    伊達男・不破伴左衛門と名古屋山三は、一人の遊女をめぐって張り合う恋敵の間柄である。

  2. 02

    廓の往来ですれ違った二人の刀の鞘が触れ合い、意地と意地がぶつかる「鞘当て」の争いが始まる。

  3. 03

    元の台本は伝わらず、今日この場面は、鶴屋南北『浮世柄比翼稲妻』の一場「鞘当」として様式が受け継がれている。

02WHAT TO WATCH

初心者はここを観る

予備知識はこの三つで十分です。当日は、舞台に身をゆだねてください。

01

「鞘当て」のふるさと

恋敵同士の争いを指す「恋の鞘当て」という言葉は、この演目の趣向に由来するとされる。

02

伊達男の様式美

華やかな衣裳の二人が台詞を応酬し、様式化された所作で対峙する。江戸の「かぶく」美意識を色濃く残す一場である。

03

十八番最古の系譜

初代團十郎が延宝8年(1680)に初演したとされ、歌舞伎十八番の中でも最も古い系譜に属する。

03CHARACTERS

登場人物

不破伴左衛門
豪気な伊達男。名古屋山三と一人の遊女をめぐって争う。
名古屋山三
伴左衛門の恋敵。優美な色男として描かれる。
04STAGECRAFT

見どころ・舞台

初代市川團十郎が延宝8年(1680)の『遊女論』で初演したとされ、初代が生涯にわたり繰り返し勤めた当たり役と伝わる。元の台本は残らず、元禄10年(1697)の『大福帳参会名古屋』などを経て趣向が受け継がれた。

今日では、四代目鶴屋南北『浮世柄比翼稲妻』の一場を独立させた「鞘当」として上演されることが多く、様式化された対峙の美しさが眼目となる。元の『不破』そのものの上演はまれである。

05NARITAYA

市川家との関係

歌舞伎十八番

歌舞伎十八番の一つ。初代市川團十郎が初演したとされる、市川宗家の芸の源流に連なる演目である。

06IN HIS WORDS

團十郎の言葉

公開準備中

この演目についての團十郎本人の言葉は、収録と本人確認を経てここに掲載します。編集部が発言を創作・推測することはありません。

関連用語

出典・参照

執筆
D-13編集部
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年8月15日(土)