jūhachiban / ohako

十八番

じゅうはちばん(おはこ)the eighteen signature plays; one's speciality

INSTANT ANSWER一撃回答

市川宗家(いちかわそうけ)が家の芸として選んだ十八の演目「歌舞伎十八番(じゅうはちばん(おはこ))」。転じて、得意なものを指す言葉「おはこ」の語源になったとされる。

歌舞伎十八番は、市川宗家(市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)家)が「家の芸」として選び定めた十八の演目群である。七代目市川團十郎(だんじゅうろう)が天保年間に選定したとされ、『勧進帳(かんじんちょう)』『暫』『助六(すけろくゆかりのえどざくら)』『鳴神(なるかみ)』など、初代以来の荒事(あらごと)の当たり役を中心に構成されている。

十八番には、選定の後に生まれた演目もある。その代表が『勧進帳』で、能の『安宅』を取り入れた清新な舞踊劇として、天保11年(1840)に七代目自身が初演したとされる。今日、歌舞伎十八番の中でもっとも繰り返し上演される演目の一つで、弁慶と富樫の緊迫のやりとりは時代を超えて観客を惹きつけてやまない。

大切な台本を箱に納めて守ったことにちなみ、「十八番」と書いて「おはこ」と読む言葉が生まれ、やがて「得意なもの」を指す日常語として定着したとされる。歌舞伎の言葉が現代の暮らしに息づく好例である。

歌舞伎十八番

  • 不破
  • 鳴神
  • 暫
  • 不動
  • 嫐
  • 象引
  • 勧進帳
  • 助六
  • 外郎売
  • 押戻
  • 矢の根
  • 関羽
  • 景清
  • 七つ面
  • 毛抜
  • 解脱
  • 蛇柳
  • 鎌髭

今日ごく普通に上演される上演の機会が限られる

七代目市川團十郎が天保年間に選定したとされる十八の演目。選定の時点で既に上演の絶えていたものも含まれており、以後の復活上演で少しずつ舞台に戻されてきました。完成品の棚ではなく、掘り起こしが続く鉱脈です。上演の多寡は時期によっても変わります。
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本人による解説

市川團十郎が語る“十八番”|受け継がれる魂と十八番の見つけ方

2025年7月5日(土)

「おはこ(十八番)」の語源が、七代目市川團十郎が初代以来の家の芸十八演目を箱に納めて「歌舞伎十八番」と制定したことにあると解説。暫・助六・勧進帳などに共通する荒事の力強さと、一演目ごとに込められた市川家の魂を語る。自分の得意なものを心の拠り所とし、迷った時に立ち戻れる自分だけの十八番を持つことを勧める。

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KABUKU. / 市川團十郎。

この言葉が出てくる映像

市川團十郎が語る“十八番”|受け継がれる魂と十八番の見つけ方

2025年7月5日(土)

「おはこ」の語源が、七代目が家の芸十八演目を箱に納めたことにあると解説。自分の十八番の見つけ方まで話が及びます。

SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む