shūmei

襲名

しゅうめいsuccession to a historic stage name

INSTANT ANSWER一撃回答

先人の名跡(みょうせき)を受け継ぐこと。単なる改名ではなく、その名に宿る芸と歴史、そして未来への責任を引き受ける人生の節目。

襲名(しゅうめい)とは、先人が築いた名跡を受け継ぐことである。歌舞伎の名前は個人のものではなく、芸の型、当たり役、観客の記憶までも含んだ「器」であり、襲名はその器に新しい命を注ぐ営みといえる。披露興行では口上(こうじょう)が行われ、観客とともに新しい名の誕生を祝う。

十三代目が名に添える「白猿(はくえん)(はくえん)」は、五代目團十郎(だんじゅうろう)の俳名に由来するとされる。二代目以来の俳名「栢莚(はくえん)」の響きを受け継ぎながら、「猿は人に毛が三筋足りない」という俗説にちなみ、先人の芸にはまだ及ばないという謙遜をこめて「白猿」と書き改めたと伝えられる。大名跡の襲名に、あえて謙虚さの号を添える——その心もまた、名とともに受け継がれてきた。

市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)は江戸歌舞伎を代表する大名跡であり、2022年に十三代目市川團十郎白猿の襲名披露が行われた。名を継ぐことは過去をなぞることではなく、その名で次の時代を生きること——KABUKI Universeが見つめる大きな主題でもある。

  1. 名跡代々受け継がれる「生きた名」
  2. 機が熟す芸の充実、先代の追善、興行の巡り合わせ
  3. 協議家と一門、松竹が時間をかけて調える
  4. 襲名披露興行家の大役を勤め抜く、事実上の審査
  5. 口上舞台上で新しい名を観客に披露する
襲名に試験や免状はありません。名を変えるのは一日ですが、名に適う芸を作るのは生涯の仕事です。

FROM THE OFFICIAL CHANNEL

KABUKU. / 市川團十郎。

この言葉が出てくる映像

【初公開!】襲名で披露予定だった幻のセリフを公開!動画の最後では誰も知らない裏話も⁉︎

2020年6月7日(日)

襲名の披露で読まれるはずだったセリフを、本人が初めて口にした回。名を継ぐ場で何が語られるのかが具体的に分かります。

SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む