歌舞伎D-13

ōdōgu

大道具

おおどうぐthe large-scale stage settings

INSTANT ANSWER一撃回答

山や海の背景、建物や木、岩など、舞台に据えられる大がかりな装置の総称。廻り舞台やセリなどの舞台機構もその一部に数えられる。

大道具は、山・川・海・野原といった背景や、建物、木、岩など、舞台に飾られる大がかりな装置の総称である。受け持ちを分ける基準は大きさではなく、固定されて動かないものが大道具、俳優が手に持ち身につけるものが小道具とされる。廻り舞台やセリといった舞台機構も、大道具の一部に数えられる。

これらを作り、飾り、場面転換で操作するのが大道具方である。演目によっては、道具のしまい方や転換の見せ方そのものが見せ場になっているものもあり、大道具の仕事は単なる裏方仕事を超えて、演出の一部になっている。

日常語の「どんでん返し」も、大道具の世界から生まれたとされる。背景を大道具ごと後ろへ倒して一瞬で場面を変える転換技法「強盗返(がんどうがえ)し」がその源で、転換の合図に打たれる太鼓の音から「どんでん」の名がついたともいわれる。結末が引っくり返る意味で使われる現代の用法には、舞台がまるごと裏返る驚きの記憶が残っている。

歌舞伎十八番『鳴神』では、北山の岩屋と滝を描く大道具が、物語の舞台を丸ごと作り出す。市川宗家が磨いてきた荒事のおおらかな世界は、大道具の思い切ったスケールとともに作られてきた。

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SOURCES

出典・監修

執筆
D-13編集部
監修
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公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年8月16日(日)