歌舞伎D-13

shakkyōmono

石橋物

しゃっきょうものthe lion-dance pieces derived from the noh play Shakkyō

INSTANT ANSWER一撃回答

能『石橋』に取材し、獅子の精が長い毛を振って勇壮に舞う舞踊作品の総称。『鏡獅子』『連獅子』などの大曲が連なる。

石橋物は、文殊菩薩の霊地に懸かる石橋を舞台とする能『石橋』に取材した、舞踊作品の総称である。獅子の精が牡丹に戯れ、長い毛を勇壮に振って舞う姿を最大の見せ場とする。

歌舞伎では古くからさまざまな石橋物が作られ、幕末から明治にかけて『連獅子』『鏡獅子』といった大曲が生まれた。可憐な前段から一転して獅子の精が現れる、その変化の妙が醍醐味である。

石橋物の醍醐味を凝縮した演目が『連獅子』である。親獅子が我が子を千尋の谷へ蹴落とし、這い上がった子だけを育てるという故事を舞踊化したもので、前半は親子の情愛、後半は白と赤の獅子が長い毛を振り合う豪快な舞を見せる。実の親子の俳優で演じられることも多く、芸の継承そのものが舞台の上に重なって見える。

石橋物の代表作『春興鏡獅子』は、明治26年(1893年)に九代目市川團十郎が初演したとされ、新歌舞伎十八番に数えられる。獅子舞の系譜にも、市川宗家の工夫が刻まれている。

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SOURCES

出典・監修

執筆
D-13編集部
監修
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公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年8月16日(日)