01SYNOPSIS
3行あらすじ
筋を知ってから観ても、歌舞伎は損をしません。まずは三行だけ。
- 01
高野山に伝わる「蛇柳」の伝説に基づくとされる、嫉妬と怨念の怪異譚である。
- 02
宝暦13年(1763)に四代目市川團十郎が初めて上演した。台本は現存していない。
- 03
主人公に若い女の怨霊が乗り移り、女の嫉妬の強さを荒事で表現した芝居だったと伝えられる。
02WHAT TO WATCH
初心者はここを観る
予備知識はこの三つで十分です。当日は、舞台に身をゆだねてください。
01
乗り移る怨霊
豪傑の身体に女の怨念が宿り、所作が一変する。憑依という趣向を荒事で見せる、十八番でも特異な演目である。
02
高野山の伝説
執念が柳に宿るという伝説の世界を背景に、人ならぬものの気配が舞台に立ちのぼる。
03
幻からの復活
台本を失い長く途絶えていたが、昭和22年(1947)に新しい台本によって復活された。
03CHARACTERS
登場人物
- 主人公(役名は復活上演により異なる)
- 若い女の怨霊に乗り移られる豪傑。憑依の前後の変貌が眼目となる。
04STAGECRAFT
見どころ・舞台
宝暦13年(1763)に四代目市川團十郎が初めて上演した。台本は現存せず、女の嫉妬の強さを荒事で表現した芝居だったようだと伝えられるのみで、詳細は謎に包まれている。
昭和22年(1947)、五代目市川三升が新しい台本によって復活させた。近年も復活上演が試みられており、失われた演目に現代の様式で息を吹き込む営みが続いている。
05NARITAYA
市川家との関係
歌舞伎十八番
歌舞伎十八番の一つ。四代目團十郎ゆかりの演目で、昭和の復活は、のちに十代目團十郎を追贈された五代目市川三升によるもの。市川宗家が自らの手で家の芸を蘇らせてきた歴史を物語る。
出典・参照
- 執筆
- KABUKI Universe編集部
- 監修
- 市川團十郎
- 公開日
- 2026年8月15日(土)
- 最終更新日
- 2026年9月9日(水)
監修済み編集部執筆
監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む