歌舞伎D-13

Kenuki

毛抜

けぬき英語名: Kenuki — The Tweezers

別表記: 毛抜 / Kenuki / The Tweezers

歌舞伎十八番
01SYNOPSIS

3行あらすじ

筋を知ってから観ても、歌舞伎は損をしません。まずは三行だけ。

  1. 01

    小野春道の館。息女・錦の前は、髪の毛が逆立つ奇病に悩み、許婚のもとへの輿入れが延びている。

  2. 02

    様子を探りに訪れた使者・粂寺弾正は、手にした毛抜が独りでに踊り出すのを見て思案をめぐらせる。

  3. 03

    銀の煙管は踊らぬことから天井の磁石を見破り、弾正は姫の奇病の仕掛けと、お家をめぐる陰謀を暴き出す。

02WHAT TO WATCH

初心者はここを観る

予備知識はこの三つで十分です。当日は、舞台に身をゆだねてください。

01

江戸の推理劇

踊る毛抜という怪異を、観察と推理で解き明かす。荒事の様式の中に謎解きの面白さを併せ持つ、異色の一幕である。

02

粂寺弾正という男

豪快さの中に大らかさと愛嬌を併せ持つ主人公。荒事でありながら柔らかみのある、ふところの深い役どころである。

03

磁石の種明かし

姫の髪に挿した鉄の簪が、天井に忍ばせた磁石に引かれていた——種明かしの鮮やかさは、今日の観客をも唸らせる。

03CHARACTERS

登場人物

粂寺弾正
文屋豊秀の使者として小野家を訪れる家臣。怪異の謎を解き、陰謀を捌く。
錦の前
小野春道の息女。髪が逆立つ奇病に悩む。
04STAGECRAFT

見どころ・舞台

寛保2年(1742)、『雷神不動北山櫻』の中で二代目市川團十郎が演じたのが最初とされる。七代目以後は途絶えていたが、明治42年(1909)に二代目市川左團次が復活し、以来今日まで人気を保っている。

弾正は荒事の系譜に連なりながら、荒々しさよりも豪快な大らかさを身上とする。緩急自在の台詞と、毛抜や煙管を使った細やかな仕どころの対比が味わいどころである。

05NARITAYA

市川家との関係

歌舞伎十八番

歌舞伎十八番の一つ。『鳴神』『不動』とともに『雷神不動北山櫻』から独立した演目で、二代目團十郎ゆかりの芸として市川宗家に受け継がれている。

06IN HIS WORDS

團十郎の言葉

公開準備中

この演目についての團十郎本人の言葉は、収録と本人確認を経てここに掲載します。編集部が発言を創作・推測することはありません。

関連用語

出典・参照

執筆
D-13編集部
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年8月15日(土)