danjūrō-cha

團十郎茶

だんじゅうろうちゃthe persimmon-brown colour of the Ichikawa Sōke

INSTANT ANSWER一撃回答

市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)家ゆかりの柿色系の伝統色。成田屋(なりたや)公式は二代目が『暫』の素袍に用いてから荒事(あらごと)の色になったとし、のちに江戸で流行して團十郎茶(だんじゅうろうちゃ)と呼ばれた。

團十郎(だんじゅうろう)茶は、くすんだ赤茶系の日本の伝統色で、柿色とも呼ばれる。ベンガラ(弁柄)と柿渋で染めた色とされ、深く落ち着いた赤みが特徴である。

成田屋公式は、『暫』の素袍に柿色を用いたのは二代目市川團十郎であるとし、以来この色は荒事の色となり、市川一門の裃には必ず用いると記す。のちに江戸で流行し、その名を取って「團十郎茶」と呼ばれるようになったとされる。役者の名が色の名になるほど、当時の團十郎人気が大きかったことを物語る言葉でもある。ただし、荒事の色として定めた代と、町の流行色として名を残した代は、資料によって説明が分かれるため分けて考えたい。

役者の名が色の名になったのは、團十郎茶だけではない。二代目瀬川菊之丞の俳名にちなむとされる「路考茶」、三代目中村歌右衛門ゆかりの「芝翫茶」など、人気役者の「役者色」が江戸では次々と流行した。舞台の衣裳が町の装いを動かす——役者が流行の発信源であった時代を映すことばである。

柿色は今日も市川宗家(いちかわそうけ)(成田屋・市川團十郎家)を象徴する色であり、襲名(しゅうめい)披露の口上(こうじょう)では市川宗家(そうけ)の俳優が柿色の裃を着ける習わしが伝えられる。舞台の上のこの色は、二代目以来受け継がれてきた成田屋の歴史そのものの色といえる。

團十郎茶(柿色)

市川家ゆかりの伝統色

朱

歌舞伎の熱を表す色

ターコイズ

十三代目が好む、未来の色

團十郎茶は江戸で親しまれた柿色系の伝統色。厳密な色定義はなく、ここに示すのはおよその色味です。
SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月16日(日)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み編集部執筆

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む