歌舞伎D-13

gidayū kyōgen

義太夫狂言

ぎだゆうきょうげんkabuki plays adapted from the puppet theatre

INSTANT ANSWER一撃回答

人形浄瑠璃のために書かれた作品を歌舞伎に移した演目の総称。竹本の語りが劇を進め、丸本物とも呼ばれる。

義太夫狂言は、人形浄瑠璃(文楽)のために書かれた戯曲を歌舞伎に移した演目の総称である。登場人物の台詞は俳優自身が語り、情景や心理の説明の多くは竹本(義太夫節の演奏)が受け持つ。浄瑠璃の正本(丸本)に基づくことから「丸本物」ともほぼ同じ意味で呼ばれる。

18世紀の中頃、人形浄瑠璃の人気が歌舞伎を上回った時期に、その評判作を俳優が演じることで多くの作品が歌舞伎へ移されたとされる。『菅原伝授手習鑑』『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』は「三大狂言」とも呼ばれ、いずれも義太夫狂言の代表作である。

義太夫狂言には「デンデン物」という愛称もある。竹本の太棹三味線の響きを「デンデン」と聞きなしたことから生まれた俗称とされ、ほかに「竹本劇」「義太夫物」などとも呼ばれる。楽器の音色がそのままジャンルの名前になったところに、この演目群と音楽との分かちがたい結びつきがよく表れている。

義太夫狂言は特定の家に属さない、歌舞伎の古典の柱をなすレパートリーである。荒事とともに歌舞伎の劇の幅を支え、市川團十郎家を含む各家の役者が、時代を超えてその大役に挑み続けている。

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SOURCES

出典・監修

執筆
D-13編集部
監修
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公開日
2026年8月16日(日)
最終更新日
2026年8月16日(日)