gidayū kyōgen

義太夫狂言

ぎだゆうきょうげんkabuki plays adapted from the puppet theatre

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人形浄瑠璃(じょうるり)のために書かれた作品を歌舞伎に移した演目の総称。竹本(たけもと)の語りが劇を進め、丸本物とも呼ばれる。

義太夫狂言(ぎだゆうきょうげん)は、人形浄瑠璃(文楽)のために書かれた戯曲を歌舞伎に移した演目の総称である。登場人物の台詞は俳優自身が語り、情景や心理の説明の多くは竹本(義太夫(ぎだゆう)節の演奏)が受け持つ。浄瑠璃の正本(丸本)に基づくことから「丸本物」ともほぼ同じ意味で呼ばれる。

18世紀の中頃、人形浄瑠璃の人気が歌舞伎を上回った時期に、その評判作を俳優が演じることで多くの作品が歌舞伎へ移されたとされる。『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)』は「三大狂言」とも呼ばれ、いずれも義太夫狂言の代表作である。

義太夫狂言には「デンデン物」という愛称もある。竹本の太棹三味線(しゃみせん)の響きを「デンデン」と聞きなしたことから生まれた俗称とされ、ほかに「竹本劇」「義太夫物」などとも呼ばれる。楽器の音色がそのままジャンルの名前になったところに、この演目群と音楽との分かちがたい結びつきがよく表れている。

義太夫狂言は特定の家に属さない、歌舞伎の古典の柱をなすレパートリーである。荒事(あらごと)とともに歌舞伎の劇の幅を支え、市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)家を含む各家の役者が、時代を超えてその大役に挑み続けている。

SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月16日(日)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む