歌舞伎D-13

katakiyaku

敵役

かたきやくthe villain roles of kabuki

INSTANT ANSWER一撃回答

芝居の中で主人公に立ちはだかる悪人の役柄。国の転覆を謀る「公家悪」、写実的な「実悪」などの類型があり、善玉を大きく引き立てる。

敵役は、芝居の中で主人公に敵対する悪人を演じる役柄である。ひと口に悪といっても型は多彩で、朝廷や国家の転覆を謀る高位の「公家悪」、写実的な悪人「実悪」、色気を備えた「色悪」などの類型に分けられる。

敵役が大きく立ちはだかるほど、それを打ち破る主人公の力が輝く。藍の隈をとった公家悪が居並ぶ『暫』の舞台は、その典型といえる。

敵役もまた、舞台を離れて日常語になった言葉である。あえて憎まれる損な立場を引き受けることを「敵役に回る」といい、「憎まれ役」とほぼ同じ意味で使われる。江戸時代には「てきやく」とも呼ばれ、のちに「かたきやく」の読みが定着したとされる。

市川宗家(成田屋・市川團十郎家)の家の芸である荒事は、悪を鎮める芸であり、大きな敵役なくしては成り立たない。歌舞伎十八番『暫』の敵・ウケは公家悪の代表格とされ、『助六』の髭の意休もまた、名高い敵役である。

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SOURCES

出典・監修

執筆
D-13編集部
監修
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公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年8月16日(日)