ōzume

大詰

おおづめthe final act—and the final stage of any matter

INSTANT ANSWER一撃回答

芝居の最終幕のこと。江戸歌舞伎では時代物(じだいもの)の最終幕を指したとされる。転じて、物事の最終局面を指す日常語になった。

大詰(おおづめ)は、芝居の最終幕をいう。江戸時代の歌舞伎では、一日の興行を時代物(一番目狂言)と世話物(せわもの)(二番目狂言)に分けて上演し、一番目の最終幕を「大詰」、二番目の最終幕を「大切(おおぎり)」と呼び分けたとされる。現在では演目全体の最後の幕・場面を広く大詰と呼ぶ。

日常語では「交渉が大詰めを迎える」のように、物事が決着に向かう最終局面を指す。物語のすべての筋が寄り合わさって結末へ流れ込む最終幕の緊張感が、そのまま日常の言葉に持ち込まれている。

現代でのつかわれ方としては、「予算折衝がいよいよ大詰めに入った」「シーズンも大詰め、残すは三試合」のように、仕事からスポーツまで幅広く使われる。「大詰めを迎える」「大詰めに入る」という言い回しには、すべての筋が結末へ流れ込む最終幕の緊張感が、今も確かに息づいている。

大詰は芝居の構成に関わる、歌舞伎全体の言葉である。時代物の大詰に置かれた眼目の場面は江戸歌舞伎の華であり、荒事(あらごと)を担ってきた市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)家の舞台もまた、その伝統の中にある。

SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月16日(日)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む