shamisen

三味線

しゃみせんthe three-stringed instrument at the heart of kabuki music

INSTANT ANSWER一撃回答

撥で弾く三弦の楽器で、歌舞伎音楽の中心。棹の太さで細棹・中棹・太棹に分かれ、長唄(ながうた)や義太夫(ぎだゆう)節など流派ごとに使い分けられる。

三味線(しゃみせん)は、三本の弦を撥で弾き鳴らす弦楽器で、歌舞伎音楽の中心に位置する。棹の太さによって細棹・中棹・太棹に分かれ、長唄には主に細棹、常磐津や清元には中棹、義太夫節(竹本(たけもと))には太棹が用いられるとされる。

細棹は軽やかで旋律的、太棹は太く重厚と、種類ごとに音色の性格が異なる。役者の台詞や動きと呼吸を合わせ、登場を告げ、心情を彩り、場面の空気を一変させる——歌舞伎の舞台は、三味線の音とともに進んでいく。

三味線は慣用句にもなっている。「三味線を弾く」と言えば、相手に調子を合わせるふりをして適当にあしらったり、本心を隠してその場をごまかしたりすることで、語りや唄に寄り添って調子を合わせる伴奏楽器の姿から生まれた言い回しとされる。口先だけの相槌を指す「口三味線」という言葉もある。

三味線は特定の家に属さない、歌舞伎全体を支える楽器である。荒事(あらごと)の豪快な見得(みえ)も、市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)家が受け継いできた数々の舞台も、三味線音楽の彩りがあってこそ一幅の絵として完成する。

SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む