nagauta

長唄

ながうたthe lyrical shamisen music of Edo kabuki

INSTANT ANSWER一撃回答

江戸で歌舞伎とともに発達した三味線(しゃみせん)音楽。唄と細棹三味線を中心に、舞踊の伴奏から情景の描写まで歌舞伎の舞台を支える。

長唄(ながうた)は、唄方と細棹三味線を中心とする三味線音楽である。18世紀初め頃までに歌舞伎の音楽として成立し、江戸を中心に発達したとされる。舞踊の伴奏として奏者が舞台上にずらりと居並ぶ華やかな形式のほか、黒御簾(くろみす)の中から情景や心理を彩る演奏まで、その役割は幅広い。

『勧進帳(かんじんちょう)』のように、長唄が劇の柱として舞台上に据えられる演目もある。19世紀には歌舞伎を離れた演奏会用の作品も作られるようになり、独立した音楽としても発展を遂げた。

長唄の魅力を客席で存分に味わえるのが、宝暦3年(1753)初演とされる長唄舞踊の大曲『京鹿子娘道成寺』である。舞台上の雛壇に唄方と三味線方がずらりと居並び、白拍子花子の踊りと長唄が一体となって進んでいく。音楽が単なる伴奏ではなく、舞台の主役の一翼であることが、目にも耳にも伝わる一幕である。

歌舞伎十八番(じゅうはちばん(おはこ))『勧進帳』は長唄の大曲としても知られ、市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)家の舞台と長唄の関わりは深い。弁慶の祈りも飛び六方(ろっぽう)も、長唄の音楽とともに完成する。

SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む