Kanadehon Chūshingura

仮名手本忠臣蔵

かなでほんちゅうしんぐら英語名: The Treasury of Loyal Retainers (Kanadehon Chūshingura)

別表記: Kanadehon Chushingura / Chushingura

01SYNOPSIS

3行あらすじ

筋を知ってから観ても、歌舞伎は損をしません。まずは三行だけ。

  1. 01

    高師直に辱められた塩冶判官は、殿中で刀を抜き、切腹を命じられて家は取り潰される。

  2. 02

    家老・大星由良助は、遊興に溺れたふりで敵の目を欺きながら、散った家臣たちと連絡を取り続ける。

  3. 03

    雪の夜、四十七人が師直の屋敷に討ち入る。討たれた主君の無念を、一年余りののちに晴らすために。

02WHAT TO WATCH

初心者はここを観る

予備知識はこの三つで十分です。当日は、舞台に身をゆだねてください。

01

四段目・判官切腹

由良助の到着を待ちながら腹を切る判官。息を詰めた沈黙が続く一幕で、上演中は客席の出入りを控える慣わしがある。

02

七段目・祇園一力茶屋

酔って乱れる由良助の裏に、討ち入りの意志が張りつめている。放蕩と決意を同時に見せる、二重の顔の芝居。

03

「独参湯」と呼ばれた興行力

客の入らないときに掛ければ必ず当たる——効き目の確かな薬になぞらえて「独参湯」と呼ばれたとされる。

03CHARACTERS

登場人物

大星由良助
亡君の家老。放蕩を装いながら本心を隠し通す、歌舞伎の立役でもっとも大きな役の一つ。
塩冶判官
辱めに耐えかねて刃傷に及ぶ若い大名。四段目の切腹で、抑えた怒りと無念を見せる。
おかる
勘平の妻。七段目では、二階から鏡で由良助の密書を読んでしまう。女方の大役。
04STAGECRAFT

見どころ・舞台

人形浄瑠璃として寛延元年(1748)に大坂・竹本座で初演され、同じ年に歌舞伎へ移されたとされる。二代目竹田出雲・三好松洛・並木千柳の合作で、三大名作の一つ。

元禄の赤穂事件をそのまま舞台に載せることは許されなかったため、南北朝の軍記『太平記』の世界に移し、人物の名も置き換えて描かれたとされる。大序から十一段目までの長編で、今日は段ごとに選んで上演される。

関連用語

出典・参照

本ページは、歌舞伎について広く共有されている標準的な知識に基づき、D-13編集部が構成しています。初演年など細部に諸説ある事項は断定を避けています。

執筆
D-13編集部
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年8月15日(土)