01SYNOPSIS
3行あらすじ
筋を知ってから観ても、歌舞伎は損をしません。まずは三行だけ。
- 01
題名の「解脱」は、この世への執着を解いて悟りに至ること。死してなお晴れぬ景清の怨念が主題とされる。
- 02
宝暦10年(1760)に四代目市川團十郎が景清の亡霊を演じたのが初演といわれる。
- 03
はじめは娘の姿で現れて怨念をにじませ、やがて亡霊の本性を顕したと伝わる。長く途絶えたのち、大正4年(1915)に復活された。
02WHAT TO WATCH
初心者はここを観る
予備知識はこの三つで十分です。当日は、舞台に身をゆだねてください。
01
姿を変える亡霊
娘の姿から亡霊の本性へ。柔らかな風情と荒事の力が、一人の役者の中で反転する趣向である。
02
景清、ふたたび
『景清』で牢を破った英雄の、死後の物語。歌舞伎十八番の中で、景清の姿が演目から演目へと響き合う。
03
「解脱」という結び
怨念の発散ではなく、執念を解いて鎮まる方へ向かう結末が、題名に込められているとされる。
03CHARACTERS
登場人物
- 景清の亡霊
- 死してなお執念を残す平家の勇将の霊。娘の姿を借りて現れたと伝わる。
04STAGECRAFT
見どころ・舞台
宝暦10年(1760)に四代目市川團十郎が初めて演じたといわれる。娘姿で現れて怨念を見せ、のちに亡霊の本性を顕すという演出だったと伝わる。
長く上演が途絶えていたが、大正4年(1915)に二代目市川左團次が復活させた。以後も復活上演が重ねられ、亡霊の情念を様式で描く試みが続けられている。
05NARITAYA
市川家との関係
歌舞伎十八番
歌舞伎十八番の一つ。四代目團十郎ゆかりの演目とされ、『景清』『鎌髭』とともに、市川宗家と景清という英雄との深い縁を示している。
出典・参照
- 執筆
- KABUKI Universe編集部
- 監修
- 市川團十郎
- 公開日
- 2026年8月15日(土)
- 最終更新日
- 2026年9月9日(水)
監修済み編集部執筆
監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む