Kagekiyo
景清
かげきよ英語名: Kagekiyo — Breaking the Prison
別表記: 景清 / Kagekiyo / 牢破り
歌舞伎十八番
01SYNOPSIS
3行あらすじ
筋を知ってから観ても、歌舞伎は損をしません。まずは三行だけ。
- 01
平家滅亡ののち、勇将・悪七兵衛景清は源氏方に捕らえられ、牢に押し込められている。
- 02
敵から与えられた食を拒み、平家の重宝のありかを問われても口を割らない景清。源氏方は妻子を牢の前に引き据えて責め立てる。
- 03
耐えに耐えた怒りがついに爆発し、景清は牢を打ち破って大暴れする——名高い「牢破り」である。
02WHAT TO WATCH
初心者はここを観る
予備知識はこの三つで十分です。当日は、舞台に身をゆだねてください。
01
牢破り
蓄えられた怒りが一気に放たれ、素手で牢を打ち破る。荒事の力の爆発を最も端的に見せる場面である。
02
沈黙の強さ
暴れるまでの景清は、動かず、食べず、屈しない。静の緊張が長いほど、動の爆発は大きくなる。
03
語り継がれた英雄
景清は『平家物語』以来、能や浄瑠璃でも描かれてきた人物。歌舞伎十八番には景清が登場する演目が複数ある。
03CHARACTERS
登場人物
- 悪七兵衛景清
- 平家随一の勇将。囚われの身でも源氏に屈しない、不屈の魂の持ち主。
- 阿古屋
- 景清の妻とされ、娘・人丸とともに牢の前で責められる。
- 秩父重忠
- 牢を訪れ、景清を源氏方に招こうとする武将。
04STAGECRAFT
見どころ・舞台
享保17年(1732)に二代目市川團十郎が初めて演じたとされる。源氏への抵抗を貫いた景清は、曽我兄弟と並んで江戸の庶民によく知られた英雄だった。
眼目は幕切れの「牢破り」。それまで静を通した役者の身体が、隈取と大立ち回りとともに一転して荒事の力を放つ。静と動の落差そのものが、この演目の設計である。
05NARITAYA
市川家との関係
歌舞伎十八番
歌舞伎十八番の一つ。二代目團十郎ゆかりの演目とされ、不屈の英雄・景清は『解脱』『鎌髭』など十八番の他の演目にも姿を見せる、市川宗家の芸と縁の深い人物である。
06IN HIS WORDS
團十郎の言葉
公開準備中
この演目についての團十郎本人の言葉は、収録と本人確認を経てここに掲載します。編集部が発言を創作・推測することはありません。