Q&A
衣裳・化粧・鬘
舞台化粧によって、肌が荒れることはありませんか?
ANSWER答え
下地の鬢付け油が膜となって肌を守るため、見た目ほど負担は大きくないとされます。ただし体質や連日公演の影響は人によります。
KEY POINTS
ここだけ押さえる
- 白粉を直接肌に載せるのではなく、鬢付け油の膜を先に作るのが歌舞伎化粧の作法。
- この下地が、顔料と肌を隔てる役割を果たすとされる。
- 落とすときも油で浮かせるため、こすって肌を傷めにくい。
- ただし、月の大半を舞台に立つ生活では化粧と汗を毎日繰り返すことになる。
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くわしく
白粉を厚く塗った顔を見ると、肌に相当な負担がかかっていそうに思える。ただし歌舞伎の化粧には、肌を守る仕組みが最初から組み込まれている。それが下地の鬢付け油である。
白粉を直接肌に載せるのではなく、まず油の膜を作る。この下地が、顔料と肌のあいだを隔てる役割を果たすとされる。落とすときも、油で浮かせて拭き取るため、こすって肌を傷める工程が入らない。つまり、塗るときも落とすときも、肌に直接触れる負担が抑えられている。見た目の印象ほど過酷ではない、と言われるのはこのためである。
とはいえ、条件が楽なわけでもない。歌舞伎の俳優は、興行のあいだ月の大半を舞台に立つ。一日二回の公演があれば、化粧をして、汗をかいて、落として、また塗る。これを連日繰り返す。加えて、鬘をかぶることによる頭皮への負担もある。肌との付き合い方は、結局のところ俳優それぞれの工夫に委ねられている部分が大きい。
この回答に出てきた言葉
- 下地
- 化粧の一番下に置く層。歌舞伎では鬢付け油がこれにあたる。
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SOURCES
出典・記載の方針
本項は、歌舞伎について広く共有されている基礎的な知識に基づく編集部の回答です。慣行として伝えられる事項は「とされる」と記し、断定を避けています。
- 執筆
- D-13編集部
- 公開日
- 2026年8月25日(火)
- 最終更新日
- 2026年8月25日(火)