makuai
幕間
まくあいthe intermission between acts
INSTANT ANSWER一撃回答
一幕が終わり次の幕が開くまでの休憩時間。読みは「まくあい」。食事や語らいも含めて芝居見物の楽しみの一部とされてきた。
幕間は、一つの幕(演目や場面)が終わってから次の幕が開くまでの休憩時間をいう。読みは「まくあい」で、「まくま」は誤りとされる。観客には息抜きや食事の時間であり、舞台裏では次の場面へ向けた転換が進む時間である。
幕間に食べる弁当として「幕の内弁当」の名が生まれたとされるように、幕間は江戸以来の観劇文化と深く結びついている。幕が引かれても鳴物が続いている間は次の場面へのつなぎであって、まだ幕間ではない——そうした劇場の呼吸ごと味わうのも、歌舞伎見物の楽しみである。
現在の歌舞伎座では、一つの部のあいだに通常2回ほどの幕間が置かれ、長いものは30分前後になる。この時間に客席やロビーで弁当を広げるのが、今も変わらぬ観劇の風景である。桟敷席では、事前に頼んでおけば幕間に合わせて食事が席まで届けられ、江戸の芝居茶屋の面影を今に伝えている。
幕間は歌舞伎全体の言葉であり、観劇の時間そのものを豊かにする仕組みである。團十郎の舞台の余韻を語らい、次の幕への期待をふくらませる時間として、KABUKI Universeでも観劇の楽しみ方の一部として紹介していく。
興行の一か月
およそ一か月、同じ演目を毎日。休演日が入ることもあります。
観劇の一日
30分〜1時間半の演目が、食事のできる幕間を挟んで並びます。全部で3〜4時間ほど。
この語を読んだら、次はこれ
同じ舞台の上でつながっている言葉です。ひとつ知ると、もうひとつが分かりやすくなります。
- 一幕見席hitomakumi-seki / makumi歌舞伎座4階に設けられた、好きな一幕だけを選んで観られる席。手頃な料金で、歌舞伎を気軽に体験できる入口として親しまれる。読む
- 桟敷sajiki客席の左右に一段高く設けられた特別席。古代の祭礼の見物台に由来するとされ、江戸の芝居小屋から今の歌舞伎座に受け継がれる。読む
- 定式幕jōshikimaku黒・柿・萌葱の三色を縦に縫い合わせた歌舞伎の引き幕。開幕と閉幕を告げる、歌舞伎劇場を象徴する意匠である。読む
- 千穐楽senshūraku興行の最終日。雅楽の曲名に由来するとされ、劇場では火事を避ける縁起から「秋」の字に代えて「穐」を用いる習わしがある。読む
出典・監修
- 執筆
- KABUKI Universe編集部
- 監修
- 市川團十郎
- 公開日
- 2026年8月16日(日)
- 最終更新日
- 2026年9月9日(水)
監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む