nadai

名題

なだいthe senior rank of kabuki actors

INSTANT ANSWER一撃回答

歌舞伎俳優の階級の一つで、幹部俳優の格。資格審査に合格し、昇進披露を経て名題(なだい)となる。それ以外の俳優は名題下と呼ばれる。

名題は、歌舞伎俳優の階級の一つで、幹部俳優としての格を示す。江戸時代、芝居小屋の表看板(名題看板)に名を掲げられた格の役者に由来するとされ、現在は「名題」と「名題下」という区分が受け継がれている。

名題への昇進は、名題資格審査(名題試験)に合格して名題適任証を得たうえで、先輩俳優や関係方面の賛同のもと名題昇進披露を行う、という道筋をたどる。名題下には名題下ならではの専門の仕事もあり、両者の区分は単なる上下ではなく、舞台を支え合う役割の違いでもあるとされる。

名題看板の文化は、日常語にも痕跡を残している。一座の中心となる役者を指した「看板役者」、ただ一人の代表格を意味する「一枚看板」は、いずれも芝居小屋の看板から生まれた言い回しとされる。名が看板に載ることがそのまま格の証だった時代の感覚が、言葉の中に生きている。

名題は歌舞伎俳優全体の制度を指す言葉である。その体系の頂点に連なる大名跡(みょうせき)の一つが市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)であり、名題・名題下の俳優たちが同じ舞台を支え合ってこそ、歌舞伎という芸は成り立っている。

SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む