Zōhiki

象引

ぞうひき英語名: Zōhiki — The Elephant Tug-of-War

別表記: 象引 / Zōhiki / Zohiki

歌舞伎十八番時代物成田屋
01SYNOPSIS

3行あらすじ

筋を知ってから観ても、歌舞伎は損をしません。まずは三行だけ。

  1. 01

    豪傑と敵役(かたきやく)が、一頭の巨象を両側から引き合って力くらべをする——趣向そのものを題名にした荒事(あらごと)である。

  2. 02

    初代市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)が初演したと伝えられるが、詳しい内容は分かっておらず、脚本も定まっていない。

  3. 03

    大正以降たびたび復活が試みられ、近年も国立劇場(こくりつげきじょう)などで復活上演が行われている。

02WHAT TO WATCH

初心者はここを観る

予備知識はこの三つで十分です。当日は、舞台に身をゆだねてください。

01

引合いの型

二人の人物が物を引き合って力を見せる「引合い」は荒事を代表する演技で、『象引』はその名を冠した代表例である。

02

舞台に象

江戸の人々にとって象は異国の珍獣。それを舞台に出し、豪傑が引き合うという発想の大らかさこそ、この演目の魅力である。

03

復活の歴史

台本が残らないため、復活のたびに新たな脚本で作り直されてきた。平成21年(2009)には国立劇場で「豊島館の場」が上演されている。

03CHARACTERS

登場人物

豪傑(役名は上演により異なる)
怪力の主人公。敵役と象を引き合い、荒事の力を見せる。
04STAGECRAFT

見どころ・舞台

初代團十郎の初演と伝えられるものの、江戸時代には長く上演されず、内容の詳細も伝わっていない。歌舞伎十八番の中でも、様式の記憶によって受け継がれてきた演目といえる。

昭和57年(1982)に国立劇場で復活され、平成21年(2009)1月には十二代目市川團十郎らによって上演された。隈取の豪傑が敵役と象を引き合う、おおらかで祝祭的な一幕として現代に蘇っている。

05NARITAYA

市川家との関係

歌舞伎十八番

歌舞伎十八番の一つ。初代團十郎ゆかりの荒事と伝えられ、近年の復活上演では十二代目團十郎も勤めた、市川宗家の力の芸を象徴する演目である。

関連用語

出典・参照

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み編集部執筆

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む