NARITAYA — YAGŌ
成田屋
成田屋は、市川團十郎家の屋号です。江戸歌舞伎の荒事を家の芸とし、七代目が選び定めた歌舞伎十八番を伝えてきました。この家は「市川宗家」とも呼ばれ、当代は十三代目 市川團十郎白猿です。
屋号「成田屋」の由来は、初代市川團十郎が成田山新勝寺に子を祈願し、授かった礼として元禄10年(1697)に中村座で親子共演した『兵根元曽我』にあります。この共演を機に、市川家は「成田屋」の屋号を使うようになったと成田山新勝寺は記しています。
家の芸は荒事です。初代が創始したとされる、誇張された力強い演技様式で、隈取や見得、「睨み」とともに代々受け継がれてきました。定紋は三升です。
七代目市川團十郎が天保年間に十八の演目を選び定めた「歌舞伎十八番」は、この家の演目群として知られています。九代目はこれに加えて「新歌舞伎十八番」を定めました。他の家が同じ形の制度を持つわけではなく、それぞれの家の芸には別の名と経緯があります。
当代は十三代目 市川團十郎白猿。2022年11月、歌舞伎座で襲名しました。長男の八代目市川新之助は同じ舞台で初舞台を踏み、長女の四代目市川ぼたんは舞踊の名跡を継いでいます。
定紋 — 三升: 大・中・小の三つの升を入れ子にした定紋。
01HOUSE ARTS
家の芸・演目
「選び定められた演目群」と「家に伝わる芸」は別のものです。名称も成立の経緯も家ごとに違い、同じ制度がすべての家にあるわけではありません。
02HEREDITARY NAMES
この家の名跡
- 執筆
- KABUKI Universe編集部
- 監修
- 市川團十郎
- 公開日
- 2026年9月12日(土)
- 最終更新日
- 2026年9月12日(土)
監修済み編集部執筆