YOROZUYA — YAGŌ

萬屋

よろずやYorozuya家の呼称: 中村時蔵家定紋: 桐蝶

萬屋は、中村時蔵家の屋号です。歌舞伎俳優名鑑によれば、この屋号は昭和46年(1971)に萬屋錦之介が播磨屋から改めて立てたものです。名跡「中村時蔵」の当代は六代目で、2024年6月に歌舞伎座で襲名しました。

歌舞伎事典「中村家(歌六・吉右衛門系)」は、初代中村吉右衛門の弟が三代目中村時蔵であったと記し、三代目・四代目の時蔵に言及しています。歌舞伎俳優名鑑によれば、三代目時蔵の四男である萬屋錦之介が、昭和46年(1971)に屋号を播磨屋から萬屋に変え、翌年に萬屋錦之介と改名しました。

その後、歌舞伎美人によれば、2010年9月の新橋演舞場「秀山祭九月大歌舞伎」で、中村歌六・中村歌昇(現・三代目中村又五郎)らの屋号が萬屋から播磨屋に変わりました。萬屋と播磨屋は、この二つの資料が記すとおり、屋号を分けたり戻したりしてきた間柄です。

歌舞伎俳優名鑑と歌舞伎美人によれば、2024年6月、歌舞伎座の六月大歌舞伎で六代目中村時蔵が襲名し、五代目時蔵は初代中村萬壽を名乗りました。同じ公演で五代目中村梅枝が初舞台を踏んでいます。中村獅童は三代目中村時蔵の孫、中村錦之助は四代目中村時蔵の次男です(歌舞伎俳優名鑑)。

歌舞伎事典・歌舞伎演目案内に、この家の「定められた演目群」の記載はありません。屋号「萬屋」の名の由来も、一次資料で確認できるまで書きません。

定紋 — 桐蝶: 歌舞伎俳優名鑑は、六代目中村時蔵・中村獅童・中村錦之助の定紋を「桐蝶」、初代中村萬壽を「桐蝶、つるかたばみ」と記します。

02HEREDITARY NAMES

この家の名跡

執筆
KABUKI Universe編集部
公開日
2026年9月12日(土)
最終更新日
2026年9月12日(土)
編集部執筆