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守破離

しゅはりthe three stages of mastery: keep, break, transcend

INSTANT ANSWER一撃回答

芸道や武道の修業の三段階を示す言葉。師の型を守り、やがて破り、最後に離れて独自の境地へ至る。利休の道歌に由来するとされる。

「守」は師や流派の型を忠実に守って身につける段階、「破」は学んだ型に工夫を加えて破る段階、「離」は型そのものを離れ、独自の境地を打ち立てる段階を指す。茶道や武道をはじめ、日本の芸道に広く伝わる修業観である。

千利休の教えを歌の形で伝える『利休道歌』の一首「規矩作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな」に由来するとされる。型を否定するのではなく、型を徹底して身につけた先にしか本当の自由はない——守破離(しゅはり)はそう教える言葉である。

守破離は今日、芸道の垣根を越えて広く使われている。企業の人材育成やスポーツの指導論、さらにはソフトウェア開発の方法論に至るまで、「まず型を身につけ、やがて応用し、最後に自分の型を作る」という成長の道筋を示す言葉として引かれることが多い。数百年前の芸の教えが、現代の学びの言葉として生き続けている。

歌舞伎もまた「型」の芸である。市川宗家(いちかわそうけ)(成田屋(なりたや)・市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)家)は荒事(あらごと)の型を代々守り、それぞれの時代の身体でそれを新しく生き直すことで芸を手渡してきた。守破離は、その継承と革新の往復を言い当てる言葉として、市川宗家(そうけ)の芸の歩みとも深く響き合う。

読み合わせ台本を声に出して確かめる立稽古動きと位置を合わせる附立(つけだて)囃子・ツケを入れて合わせる総ざらい通して確かめる初日幕が開く
稽古が数日で足りるのは、俳優も囃子方も裏方も、その演目の「型」を共有の言語として既に持っているから。稽古はゼロから作る場ではなく、互いの型と間を今回の座組に合わせて調律する場です。
VIDEO / VOICE

動画・音声

本人による解説

市川團十郎が語る「守破離」|歌舞伎に学ぶ人生のヒント

2025年8月31日(日)

芸道の言葉「守破離」を團十郎が解説し人生のヒントとして語る。

FROM THE OFFICIAL CHANNEL

KABUKU. / 市川團十郎。

この言葉が出てくる映像

市川團十郎が語る「守破離」|歌舞伎に学ぶ人生のヒント

2025年8月31日(日)

守・破・離という芸道の三段階を、人生のヒントとして語り直す回。学びの順序の話として聞けます。

SOURCES

出典・監修

執筆
KABUKI Universe編集部
監修
市川團十郎
公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年9月9日(水)
監修済み

監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む