OTOWAYA — YAGŌ

音羽屋

おとわやOtowaya家の呼称: 尾上菊五郎家定紋: 重ね扇に抱き柏

音羽屋は、尾上菊五郎家の屋号です。歌舞伎事典は尾上家を、尾上菊五郎を中心とする江戸歌舞伎の家で「代々世話物を得意」としてきたと記し、五代目尾上菊五郎が定めた「新古演劇十種」が家の芸として伝わります。名跡「尾上菊五郎」の当代は八代目で、2025年5月に襲名しました。

歌舞伎事典「尾上家」は、この家を尾上菊五郎を中心とする江戸歌舞伎の家と位置づけ、代々世話物を得意としてきたと記します。三代目菊五郎は『東海道四谷怪談』のお岩ほか三役で知られ、五代目は黙阿弥の世話物を、六代目菊五郎は舞踊と世話物を得意としました。六代目・七代目の尾上梅幸、二代目尾上松緑も同じ項に挙げられています。

家の芸は「新古演劇十種」です。歌舞伎事典は「代々の得意な役を集めた」と記し、歌舞伎演目案内は、五代目菊五郎が制定し、五代目が創作初演した妖怪変化の舞踊劇で構成され、六代目が『身替座禅』を加えたと説明しています。定紋は重ね扇に抱き柏です。

名跡「尾上菊五郎」の当代は八代目で、五代目尾上菊之助から2025年5月に襲名しました。同じ年、六代目尾上菊之助が襲名しています。七代目尾上菊五郎は、歌舞伎俳優名鑑の「現在の俳優篇」に掲載されています。

屋号の由来については、歌舞伎事典が屋号一般について「その由来ははっきりとは分かっていません」と記しており、この家についても本サイトでは一次資料で確認できるまで書きません。

四代目尾上菊五郎の追善絵。女方の扮装で振り返る菊五郎の背後に、炎と亡霊の首が浮かぶ
月岡芳年『四代目尾上菊五郎の追善絵』万延元年(1860)七月。役者の死を悼んで刷られた「死絵」と呼ばれる版種月岡芳年『四代目尾上菊五郎の追善絵』ロサンゼルス郡立美術館蔵 M.2006.136.274(パブリックドメイン, Wikimedia Commons)

定紋 — 重ね扇に抱き柏: 歌舞伎俳優名鑑は、八代目尾上菊五郎の定紋を「重ね扇に抱き柏」、七代目を「重ね扇に抱き柏、四ツ輪」、尾上松緑を「四ツ輪に抱き柏」と記します。

01HOUSE ARTS

家の芸・演目

「選び定められた演目群」と「家に伝わる芸」は別のものです。名称も成立の経緯も家ごとに違い、同じ制度がすべての家にあるわけではありません。

選定された演目群

新古演劇十種

五代目尾上菊五郎が制定した演目群。五代目が創作初演した妖怪変化の舞踊劇で構成され、六代目が『身替座禅』を加えました(歌舞伎演目案内)。

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家に伝わる芸

世話物

歌舞伎事典「尾上家」は「代々世話物を得意」と記します。制度として定めた演目群ではなく、家に伝わる芸です。

東海道四谷怪談

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02HEREDITARY NAMES

この家の名跡

執筆
KABUKI Universe編集部
公開日
2026年9月12日(土)
最終更新日
2026年9月12日(土)
編集部執筆