suppon
すっぽん
すっぽんthe hanamichi trap for unearthly beings
INSTANT ANSWER一撃回答
花道の七三にある小型のセリ。妖術使いや妖怪、幽霊など、人間を超えた存在の登場と退場のために使われるのが約束である。
すっぽんは、花道の舞台寄り、「七三」と呼ばれる位置に設けられた小型のセリである。原則として、妖術使いや妖怪、幽霊など、人間離れした存在や空想の生き物が登場・退場するときに使われるという約束事がある。
役はすっぽんからせり上がり、頭から徐々に姿を現す。煙を伴うこともあり、客席のただ中に人ならぬ気配が立ちのぼる。観客のすぐそばで異界が口を開くという、歌舞伎ならではの発想である。
「すっぽん」という奇妙な名は、俳優が頭からせり上がって現れるさまが、すっぽんが甲羅から首を伸ばす姿に似ていることに由来するとされる。舞台機構の名としてはいささか愛嬌のある命名だが、異界の者がぬっと現れる不気味さと、どこか可笑しみが同居するところが、いかにも歌舞伎らしい。
すっぽん自体は歌舞伎全体の共有機構だが、鬼神や明王、怨霊といった人間を超えた存在は、『鳴神』や『不動』など市川宗家(成田屋・市川團十郎家)が伝えてきた歌舞伎十八番の世界にも数多く登場する。超自然の力を舞台に呼び出す想像力は、荒事の精神と深く響き合っている。
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SOURCES
出典・監修
- 執筆
- KABUKI Universe編集部
- 監修
- 市川團十郎
- 公開日
- 2026年8月15日(土)
- 最終更新日
- 2026年9月9日(水)
監修済み
監修は、市川團十郎に趣旨と要点を確認いただいたことを示します。本文は編集部の文章であり、市川團十郎の発言ではありません。文責は編集部にあり、記述の誤りは編集部の責任で訂正します。 編集方針を読む